傷つきやすいのに刺激を求める人たち

傷つきやすいのに刺激を求める人たち

HSS型HSPについて詳細に書かれているのが特徴。各章の終わりにはQ&Aとキーポイントも掲載されています。読み応えはありますが、HSS型HSPのことをしっかり学べる一冊です。

『傷つきやすいのに刺激を求める人たち』の目次

CHAPTER1 パーソナリティ特性とは
人間を説明する「パーソナリティ特性」とは?
パーソナリティ特性の表現方法
パーソナリティ特性はどのように発展したのか?
人間性を発展させる「適応」
霊長類の時代から続くパーソナリティ特性
幅広い反応基準
人間の特性はいくつあるか?
意見の相違
人格を定義するその他の理論
「刺激追求性」という特異な特性
遺伝子やホルモンの関与
感覚処理感受性(SPS)とは?
HSPの中での刺激追求性の位置づけ
本章のキーポイント
Q&A
おすすめのHSPとHSSの関連書は?
HSS参考文献
【時田解説】

CHAPTER2 ことのはじまり──子ども時代
子ども時代のトラウマが脳の発達に与える影響
「もういい加減に乗り越えなさい!」
刺激追求性は繊細さよりも許容されるか?
さまざまな親の対応
「繊細な子」の子育て法
刺激追求性を構成する四つの因子
HSPの子どもの特性
HSS型HSPの子どもとは
理解者に恵まれた子ども時代を過ごした場合
「自由な遊び」が持つ重要性
構造化された環境が果たす役割
HSS型の二つのタイプ
HSS型HSPの子どもに対する教育
深くのめり込みやすい性質
Q&A
本章のキーポイント
【時田解説】

CHAPTER3 仕事
HSS型HSPが抱えるキャリア上の困難
諸刃の剣となる「共感性」
HSS型HSPの最大の敵は「退屈感」
短期的なプロジェクトに向いている
HSS気質と仕事の意義の連関
HSS型HSPのキャリア形成
創造的衝動
フローという無我の境地
HSS型HSPが発揮するリーダーシップ
職業上の満足度と職業選択をめぐって
HSS型HSPに向いている職業
手先の熟練を要する仕事
Q&A
本章のキーポイント
【時田解説】

CHAPTER4 対人関係
さまざまな愛の種類
情熱的な愛は維持することが難しい
愛着をめぐる三つの形
HSS型HSPの恋愛関係
パートナーの選び方
大胆な側面を持つHSS型HSPの対人関係
恐れの克服と脱抑制
HSS型HSPのセクシュアリティ
行為よりも内省を好む傾向
HSS型HSPの性的経験
Q&A
本章のキーポイント
【時田解説】

CHAPTER5 セルフケア
休息が欠かせないHSP
感情的な側面
最も重要な自己認識というステップ
境界線が薄いHSP
立ち止まって見方を変える
プラスの面にだけ目を向ける?
HSSのセルフケア
肉体的なケア
水分補給
運動
精神面のセルフケア
HSS型HSPがたどる精神の旅路
他者との交流の重要性
本章のキーポイント
【時田解説】

CHAPTER6 危険行動とHSS型HSP
刺激追求性がはらむ危険な側面
気分はスタントマン
HSS型HSPが抱えるリスク
ギャップを埋める
不道徳な行動に及ぶ危険性
刺激追求性とリスクの相関
Q&A
本章のキーポイント
【時田解説】

CHAPTER7 内なる創造的な力
「創造的本能」とは?
積極的分離理論とは?
ドンブロフスキが提唱する「真の精神的な健康」とは?
積極的分離理論における「分離」
刺激増幅受容性(OE=Overexcitabilities)とは?
OEには高い発達可能性がある
HSS型HSPが積極的分離理論を活かすには
三つのOE(知性、想像性、情動性)と発達能力
利他的な振る舞いの原動力
解消のダイナミズム
発達のダイナミズム
積極的分離理論のどの段階にあてはまっているのか
OEQ‐Ⅱ
Q&A
本章のキーポイント
【時田解説】

CHAPTER8 コミュニティに生きる
HSS型HSPが社会に適応するということ
「自己」を構成する三つの要素
社会的に形成される「情動」
情動とどのように付き合うべきか
HSS型HSPを解放する「アウトサイダー効果」
社会はジェンダーで人を管理する
社会統制のメカニズムとしてのジェンダー
「男性性」とは何か?
男性性の四つのタイプ
「統合的男性性」という新しいモデル
「女性性」とは何か?
HSS型HSPと「老い」
豊かに年をとるということ
コミュニティに生きる
本章のキーポイント
【時田解説】

クーパー博士による「本書のまとめ」
引用文献
監修者あとがき

『傷つきやすいのに刺激を求める人たち』の基本情報

著者トレイシー・クーパー
喜多直子
監訳時田ひさ子
監修長沼睦雄
出版社フォレスト出版
ページ数416ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13.1cm
厚さ:2cm
参考価格2,090円
読書時間の目安約7時間