考えすぎる私のあり方

考えすぎる私のあり方

【一言レビュー:日常のさまざまな不安に対処する方法を心理学に基づいて解説】

  • HFAと向き合う方法を5つのステップで解説
  • 心理学に基づいた実践方法を紹介
  • ケーススタディも多く掲載されている

『考えすぎる私のあり方』は、HFA(高機能不安症)と向き合うための方法を5つのステップで解説した本です。

読んでみると、さまざまな心理学が載っているので面白いと思いました。たとえば幼少期から形成された価値観を理解するのに役立つ理論として、愛着理論とマズローの欲求5段階説が紹介されています。

また実践方法も、マインドフルネスやリフレーミングなど、心理学に基づいて説明しているのが特徴です。ケーススタディが多く掲載されており、具体的でわかりやすいのでイメージしやすいと思います。

特に完璧主義・過度な心配性などで悩んでいる人は、ぜひ一度読んでみてください。

※『考えすぎる私のあり方』は、パンローリング株式会社様よりご恵贈いただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

『考えすぎる私のあり方』の目次

イントロダクション
高機能不安症(HFA)とは何か
本書の効用

パート1 アンラーニング――――――

ステップ1 己の思考や行動のパターンを自覚し、〝隠れた自分〟のベールをはぎとる

HFAを知る HFAと強すぎる感受性
隠れた自我
HFAと拒絶に対する恐れ
己を知る
HFAの症状
HFAの人の行動の2面性
ステップ1まとめ

ステップ2 自覚したパターンを読み解き、隠れた思い込みを明らかにして、影に向き合う

前に進むために、過去に戻る
自分の2つの面を統合する
幼少期の体験の重要性
私たちのコア・ビリーフ
愛着理論
各種愛着スタイルについて
マズローの欲求階層説
欲求とHFAによる完璧主義
本物の自分になるために
人に媚びた行動
本当の自分に目覚める
自己認識への道
ステップ2まとめ

パート1 ラーニング――――――

ステップ3 自分との絆を確立し、恐怖を乗り越える

行動パターンを理解する
コアセルフに再接続する
HFAの道具箱
ステップ3まとめ

ステップ4 自分の繊細さを受け入れ、自信を取り戻す

感受性を活かすための余地を確保する
感受性をナビゲートする
HFAと適切な境界線
恐怖の思考に対するリフレーミング
感情の爆発をコントロールする
自己認識が悲しみと喪失感を明らかにする
〝立ち止まる〟ことの力
ステップ4まとめ

ステップ5 自分への思いやりを解放する

自分なりの生きるうえでの規範を書き出す
人生を豊かにするための12の力
ステップ5まとめ

最後に
自分自身との契約
謝辞

『考えすぎる私のあり方』の基本情報

著者ラリタ・スグラニ
井上大剛
出版社パンローリング
ページ数328ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:2cm
参考価格2,200円
読書時間の目安約3時間