本のおすすめポイント
- ユング派分析家の河合隼雄教授が著者
- 基本理論やフロイトやアドラーとの違いも解説
- ユング心理学を専門的に研究したい人向け
【一言レビュー:具体的な臨床例をもとにユング心理学をわかりやすく解説】
『ユング心理学入門』は、精神科医のカール・グスタフ・ユングの理論をまとめた心理学本です。日本人として初めて、ユング派分析家の資格を取得した著者が執筆しています。
内容はタイプ論(内向・外向)やコンプレックスなど、ユング心理学における基本的な概念がまとめられています。またフロイトやアドラーとの違いにも触れられていました。
特にこの本には、具体的な臨床例も書かれているので、わかりやすいのが特徴です。ただし内容はかなり専門的なので、ユング心理学を研究したい人向けだといえます。
『ユング心理学入門』の目次
心の現象学
・心理療法家の役割
・心の現象
・現象学の概観
フロイトとアドラー
・精神分析
・性の理論
・権力への意志
タイプ
・人間の類型
・一般的態度、内向ー外向
・四つの心理機能
・意識と無意識の相補性
コンプレックス
・連想実験
・コンプレックスの現象
・コンプレックスの解消
個人的無意識と普遍的無意識
・普遍的無意識
・元型
・影
心像と象徴
・心像
・象徴、その創造性
・心理療法における心像の意義
夢分析
・夢の意義
・夢の機能
・夢の構造
・夢分析の実際
・死と再生のモチーフ
アニマ・アニムス
・ペルソナとこころ
・アニマ
・アニムス
自己
・個性化の過程
・自己の象徴的表現
・自己実現における「時」
心理療法の実際
・心理療法の過程
・治療者の態度と技法
・他学派との関係
東洋と西洋の問題
・意識の構造
・女性像
・日本の課題
『ユング心理学入門』の基本情報
著者 | 河合隼雄 |
出版社 | 培風館 |
ページ数 | 324ページ |
大きさ | 縦:18.8cm 横:12.8cm 厚さ:1.9cm |
参考価格 | 1,430円 |
読書時間の目安 | 約6時間 |