【一言レビュー】
サブカルチャーと心に関する論考・エッセイをまとめた本。聖地巡礼や推し活をテーマに、さまざまな専門家の話が掲載されていました。心理臨床における「好き語り」の力に興味が湧いてくるような内容で、自分の好きなものを考えながら面白く読めると思います。
『推し活の心理臨床』の目次
〈エッセイ〉推しと祈り 三浦しをん
◎聖地巡礼の今
阪神タイガースファンの祈りと甲子園球場の神整備 石原宏
現代の巡礼—ステータス修行からの視点 山崎基嗣 ★←崎は立つ崎
大山における聖地感覚 高橋悟
ライブという場で生まれるもの 豊原響子
喪失との出会い—『ドライブ・マイ・カー』から考える聖地巡礼 岩宮恵子
〈エッセイ〉こころの中の聖地 高野由美子
〈エッセイ〉普門館なきあとの吹奏楽 河田知奈
◎臨床現場と推し活
推し活をめぐる傷つき—映画『成功したオタク』が描く痛みと再生 笹倉尚子
ゲーム臨床のススメ—ゲームの話題の見立てとかかわりへの活かし方 長行司研太
推し活とアニメ療法 パントー・フランチェスコ
「萌え」から「推し」へ 斎藤環
病床における小さな物語—患者さんの好きな語りから 坂井朋子
生活に困難を抱える人にとっての「推し」 斎藤真喜子
こころの古層に触れる舞い—雅楽の舞体験からクライエント理解へ 高見友理
〈エッセイ〉保健室で推しを語る 大賀美侑子
◎サブカルチャーと心理臨床
見えないものへの想像力—『蟲師』を中心に再考する 西嶋雅樹
「中二病」はどこへ行った? 川部哲也
『機動戦士ガンダム』と私と思春期心性 葛西真記子
『THE FIRST SLAM DUNK』が描くあいまいな喪失 馬場絢子
〈エッセイ〉『孤独のグルメ』のもたらす癒し 佐々布亜希子
◎推し活を学問する
「推し活」を美学する 吉岡洋
「推し」から「推し活」へ—不満と不安の社会学 土井隆義
〈エッセイ〉「推し」に流れるふたつの時間 吉川左紀子
〈エッセイ〉推し活の進化的起源 齋藤亜矢
『推し活の心理臨床』の基本情報
| 編者 | 岩宮 恵子 |
| 出版社 | 日本評論社 |
| ページ数 | 188ページ |
| 大きさ | 縦:21cm 横:14.8cm 厚さ:1cm |
| 参考価格 | 1,980円 |
| 読書時間の目安 | 約2.5時間 |
