【一言レビュー】
気が利くことの本質やその条件について、対人認知の知見をもとに解説されているのが特徴。「気が利く」ということが、要素ごとに細かく分解されているので、頭の中で整理しやすいと思います。生きづらい世の中をうまくやりすごすヒントが書かれた一冊です。
『「気が利く」とはどういうことか』の目次
はじめに
第一章 心を読む
1 他者の心への関心
2 他者の心を読む方略
3 心を読むときのバイアス
4 「正しく」心を読むことについて
第二章 気持ちに配慮する
1 人間関係と配慮
2 他者への共感
3 不適切な配慮
4 なぜ不適切な配慮が生じるのか
5 配慮からみた「気が利く」とは
第三章 自己を制御する
1 自己中心的な心をどう考えるか
2 自己評価と自己高揚
3 自分の言動を制御するとは
4 他者からどう見られているか
第四章 「気が利く」と見られるためには
1 対人認知のバイアス
2 人物像はどのようにつくられるのか
3 人柄の良さ
4 良い悪い・好き嫌い
5 見られ方を考える
6 スキルという視点
第五章 スキルとしての「気が利く」
1 スキルとは
2 測定する尺度
3 「気が利く」を身につけるには
4 コツを知っておく
5 「生きる力」の一つ
終章 私の言動は誰のため?
1 気が利くことが何を意味するのか
2 気が利くことの望ましい価値について
3 気が利くことがもたらす問題
4 どう向き合っていくか
あとがき──読書ガイド
『「気が利く」とはどういうことか』の基本情報
| 著者 | 唐沢かおり |
| 出版社 | 筑摩書房 |
| ページ数 | 224ページ |
| 大きさ | 縦:17.3cm 横:10.6cm 厚さ:1.1cm |
| 参考価格 | 1,012円 |
| 読書時間の目安 | 約2時間 |
