本のおすすめポイント
- 社会でよく耳にする言説をデータをもとに検証した本
- 私たちの思考や行動を縛る言葉を「呪い」と表現している
- 人間心理のメカニズムに触れられているのも面白い
【一言レビュー:思いこみによる生きづらさから抜け出すヒントをもらえる一冊】
『社会は、静かにあなたを「呪う」』は、社会でよく耳にする言説が本当なのかを検証した心理学本です。サイエンスジャーナリストの鈴木祐さんが解説しています。
具体的には「日本は終わりだ」「遺伝で人生が決まる」などのテーマを取り扱っていました。これらが及ぼす影響を「呪い」と表現したうえで、その真偽についてデータをもとに説明しているのが特徴です。
実際に読んでみると、「呪い」によって、いかに私たちの思考や行動が縛られて、生きづらさを感じているのかに気づくでしょう。また人間心理のメカニズムに触れられているのも面白いと思いました。
ちなみに表紙はホラー小説のようですが、怖い要素はありませんので安心してください。「自分はメディアに踊らされたりはしない」と思っている人にこそ、一度読んでみてほしい本です。
『社会は、静かにあなたを「呪う」』の目次
はじめに
序章:「呪い」とは何か?
第1章:あなたの未来には、なんの希望もない
第2章:幸せにならなければ、生きる意味はない
第3章:競争から降りて、みんなで貧しくなろう
第4章:情熱のない人生は、無に等しい
第5章:人生は生まれで決まり、努力には意味がない
終章:なぜ人は人を呪うのか
『社会は、静かにあなたを「呪う」』の基本情報
| 著者 | 鈴木祐 |
| 出版社 | 小学館クリエイティブ |
| ページ数 | 256ページ |
| 大きさ | 縦:18.8cm 横:13cm 厚さ:1.8cm |
| 参考価格 | 1,980円 |
| 読書時間の目安 | 約2時間 |
