【一言レビュー】
カウンセリングの13の基礎技法を紹介した本。それぞれの違いがわかるように、同じ例文を使って説明しているのが特徴です。カウンセリング技法の訓練にも触れられているので、経験の浅いカウンセラー向けの入門書としてもおすすめします。
『カウンセリングテクニック入門』の目次
緒言 高石 昇
まえがき
第1章 カウンセリング技法を取りまく基礎概念
カウンセリングの技法とは何か?
カウンセリングの技法と効果の関係
カウンセリング技法をとりまく諸条件
まとめ
第2章 クライアントの観察技法
クライアントの観察が重要な理由
非言語要素とは何か
まとめ
第3章 傾聴技法─聴き方の基礎技術
傾聴技法とは何か
明確化─あいまいな発言をはっきりさせる技法
感情反映─感情に焦点を当てる技法
言い換え─感情以外の事柄を意訳する技術
要約─複雑な発言を整理する技法
まとめ
第4章 活動技法─精緻な聴き取り技術
活動技法とは何か
探索─特定の情報・回答について尋ねる技法
矛盾提示─言葉や態度の矛盾を指摘する技法
解釈─行動の全体像や隠れたパターンを顕示させる技法
情報提供─クライアントに有益な情報を提供する技法
まとめ
第5章 傾聴・活動技法に類似するその他のカウンセリング技法
リフレーミング──発言内容に新しい解釈・意味を与える技法
語調反射─発言の語調や態度に焦点を合わせる技法
自己開示─カウンセラー自身の反応を打ち明ける技法
反復─クライアントの発言を繰り返す技法
沈黙─クライアントの寡黙に接する技法
まとめ
第6章 クライアントの問題を定義づける技法
問題定義に関する語義について
カウンセリング理論と問題定義の関連
A-B-Cモデル:特定性と的確性による問題定義
問題定義に役立つその他の探索事項
まとめ
第7章 目標を設定する技法
カウンセリング理論と目標設定
目標設定の特長
理想的な目標の特徴
目標設定の技法
まとめ
第8章 抵抗とその対応技法
抵抗の理論的背景
抵抗の分類
抵抗を扱うカウンセリング技法
まとめ
第9章 カウンセリング技法訓練の実際
米国大学院での技法訓練の実際
まとめ
第10章 カウンセリング理論による技法について
カウンセラーの理論的立場と技法選択
カウンセリング理論に基づく技法
特定の障害の治療を目的とした技法
まとめ
第11章 参考文献
『カウンセリングテクニック入門』の基本情報
著者 | 大谷 彰 |
出版社 | 二瓶社 |
ページ数 | 161ページ |
大きさ | 縦:約21cm 横:約15cm 厚さ:約1.5cm |
参考価格 | 1,848円 |
読書時間の目安 | 約3時間 |