【一言レビュー】
トラウマインフォームドケア(TIC)について書かれた本。トラウマにアプローチするための基礎知識や、著者の臨床知見が紹介されています。トラウマ支援の実際と葛藤もわかりやすく説明されているので、トラウマケアに関心のある人にはおすすめです。
『トラウマからの回復と社会の修復』の目次
序に代えて:社会適応という自己不適応
□トラウマを理解する
第1章 はじめに〈傷〉あり
第2章 トラウマ・逆境体験を〈超える〉治療共同体
第3章 闘争後の闘争――トラウマティックな関係性の再演と回復――
第4章 家(イエ)に潜む暴力――家族観の暴力はなぜ起こるのか――
第5章 ジェンダーにおける加害者性と被害者性の位相
――トラウマティックな関係性の再演から――
第6章 児童福祉領域におけるトラウマと支援者支援
――“環状島”モデルによるサバイバルガイド――
□トラウマインフォームドケアの臨床応用
第7章 怒りの表出と行動化
第8章 ファーストクライエントの特定――「問題児」からクライエントへ――
第9章 非行少年との出会い
第10章 「あなたは一人じゃない」から「あなたは一人でいい」へ――
SNS・関係性依存――
第11章 傷つけられた子どもと社会の〈再生〉に向けて
第12章 加害者臨床における責任の所在とトラウマインフォームドケア
□トラウマの理解と支援
第13章 子どもの性被害と性加害
Ⅰ 子どもへの性暴力の特徴
Ⅱ 性暴力の影響と被害児へのケア
Ⅲ 性問題行動の理解と加害児への支援
Ⅳ 性暴力からの回復と予防に向けて
第14章 施設における子どもの性と包括的性教育
第15章 デートDVにみる支援と社会の課題
第16章 性的搾取に遭う若者の理解と支援
文 献
あとがき
索 引
『トラウマからの回復と社会の修復』の基本情報
著者 | 野坂 祐子 |
出版社 | 金剛出版 |
ページ数 | 230ページ |
大きさ | 縦:21cm 横:14.8cm 厚さ:2cm |
参考価格 | 3,850円 |
読書時間の目安 | 約3.5時間 |