【一言レビュー】
近年の研究データをもとに、異性恋愛についてまとめたテキスト。恋愛の始まりから終わりまでを網羅した構成になっており、アイデンティティに与える影響を説明しているのも興味深いと思いました。恋愛を学問として研究したい人向けの一冊です。
『恋愛と結婚の心理学』の目次
第1章 恋愛とは何か?――恋人・恋愛の位置づけと現状
1 親子関係・夫婦関係・友人関係・恋愛関係の比較
2 恋愛の社会的価値
3 恋愛の現状
第2章 恋愛をどのように捉えているのか?――恋愛観
1 Leeの愛情の色彩理論
2 恋愛イメージ
3 恋愛のリスク認知
第3章 人はどこに魅力を感じるのか?――対人魅力
1 対人魅力
2 対人魅力の要素
3 今後の対人魅力研究
第4章 どうすれば告白は成功するのか?――告白の心理学
1 告白とは何か
2 告白の状況・方法
3 告白研究の今後
第5章 恋愛はどのように進んでいくのか?――恋愛関係の進展
1 恋愛行動の5段階説
2 恋愛・セックス・結婚の関連
3 恋愛行動と恋愛心理
4 恋愛行動研究の課題
第6章 愛はどう表現されるのか?――愛情の三角理論とアダルト・アタッチメント理論
1 愛情の三角理論
2 アダルト・アタッチメント理論
第7章 恋と愛は何が違うのか?――恋愛様相モデル
1 恋愛関係の影響
2 恋と愛の違い――恋と愛の二元的一元性
3 恋愛様相モデル
第8章 恋愛の発達的意義とは?――青年期の恋愛とアイデンティティ
1 Eriksonによる恋愛とアイデンティティとの関連
2 アイデンティティのための恋愛
3 アイデンティティと恋愛関係との関連についての実証的研究
4 青年期における恋愛の活かし方
第9章 なぜ性交(セックス)をするのか?――性交(セックス)をする理由とその意義
1 若者の性交の現状
2 性交をする理由
3 性交の功罪
4 安全な性交に向けて
第10章 どうして浮気をするのか?――浮気と嫉妬
1 浮気とは何か?
2 浮気の要因・理由
3 嫉妬とその対処
第11章 どうして恋人に暴力を振るうのか?――IPV(デートDV)
1 IPVの種類と実態
2 IPV加害の特徴とメカニズム
3 IPV被害者の心理
第12章 失恋から立ち直るには?――失恋とその対処
1 失恋の種類と実態
2 別れを切り出す側の心理
3 ふられる側の心理――失恋からの立ち直り
第13章 なぜ恋人を欲しいと思わないのか?――恋人を欲しいと思わない若者たち
1 恋人を欲しいと思わない若者の現状
2 恋人を欲しいと思わない若者の心理的特徴
3 恋人を欲しいと思わない理由
4 恋人を欲しいと思わない者のその後
第14章 結婚に至るには?――結婚観と結婚の条件
1 結婚の現状
2 結婚に対する意識・結婚観
3 結婚の要因
第15章 なぜ研究するのか?――恋愛研究の意義と展望
1 恋愛研究に対する批判
2 恋愛研究の意義
3 恋愛研究の展望
『恋愛と結婚の心理学』の基本情報
著者 | 髙坂 康雅 |
出版社 | 福村出版 |
ページ数 | 244ページ |
大きさ | 縦:21cm 横:14.8cm 厚さ:1.5cm |
参考価格 | 2,750円 |
読書時間の目安 | 約2.5時間 |